SDGs
SDGsへの取り組み
当社は、「より良い商品を創造して、人類の健康と福祉に貢献します。」を企業理念に掲げています。
この理念には、医療現場の課題を解決できる医療機器の製造販売を通じて、誰もが安心して豊かに暮らせる社会を実現したいという想いが込められており、これは国連が定める「持続可能な開発目標 (SDGs)」の方向性に合致しています。
特に、SDGsが目指す17の目標のうち、「すべての人に健康と福祉を」という目標は、トップグループの存在意義そのものといえます。
当社は全社一丸となり、SDGsの実現に向けた取組みを進めています。
今後も事業活動を通じて世界の人々の健康に寄与するほか、地球にやさしい環境経営を一層強化し、SDGsの達成に貢献する価値ある企業であり続けられるよう活動してまいります。
取組みのご紹介
医療事故を防止する製品の開発
医療機器は人の健康を支え、命を守る大切な存在です。この医療機器が原因となり、患者様や医療従事者の皆様に危害を加える事故が発生することは決してあってはなりません。
当社では、「医療事故を起こさない、起こせない」医療機器開発をコンセプトに、命の危険に繋がるリスクを減らした安全性の高い製品づくりに取り組んでいます。
具体的事例
- 誤刺防止機能付き翼状針の開発
- 細菌混入を防ぐクローズド輸液システムの開発
- フリーフロー防止機能など各種安全対策を講じた輸液ポンプの開発
- 転倒事故防止に貢献する大型キャスター付き輸液スタンドの開発 等
低侵襲治療製品の開発
当社は、患者様の身体につく傷を減らし、身体に係る負担を軽減することのできる“低侵襲”な医療機器の開発に注力しています。
入院期間の短縮や早期社会復帰の実現に繋がり、患者様のQuality of Lifeの向上に貢献できる低侵襲機器は、超高齢化社会を迎えている日本だけでなく、世界的にも高い注目を受けている医療技術です。
当社はこの分野のマーケットリーダーとして、医師や産学官との連携による革新的な製品を数多く開発し、医療機器産業の発展を支えています。
災害や感染症への取組み
当社では、自然災害や感染症など有事の場合でも質の高い医療機器の安定供給を継続し、医療機器メーカーとしての社会的責任を果たすことを基本方針としています。
また、当社は新型インフルエンザ等対策特別措置法において、国より「指定公共機関」に指定されています。新型インフルエンザ以外にも、同様に危険性のある未知の感染症が発生・まん延した場合には、人々の生命を守るために医療機器の製造販売を維持・継続する社会的責務を有しています。
その責任を果たすため、BCP(事業継続計画)に基づく安定供給体制を構築し、緊急時においても事業を継続できる体制を構築しています。
また、高まる需要をいち早く捉えた新商品の創出により、災害や感染症から皆様の生命と健康をお守りしています。
具体的事例
- 新型コロナウイルス対策製品の開発
- 停電時に備えた乾電池駆動可能なME機器の開発
- データセンターへのサーバ設置によるレジリエンス強化 等
海外諸国に対する取組み
当社の海外展開は台湾工場を設立したことから始まり、その後はマレーシアに複数の生産拠点を設けるなど、東南アジアを中心とした事業展開によって雇用機会の創出と産業振興に貢献しています。また、当社の技術者をマレーシア工場に派遣して現地従業員の技術指導を行うなど、専門的なスキルを有する技術者の養成に努めています。
このほか、ODAを通じた製品供給によって、開発途上国における保健医療サービスの質の向上を図り、持続可能な社会・経済開発に貢献しています。
地球環境と調和するモノづくり
「人」にやさしく、そして、「地球」にもやさしい医療機器づくりをおこなってこそ、本当の意味で「真にやさしい医療」を実現できると言えます。当社は地球環境保全に配慮し、有害物質の排出削減や、限りある資源の有効活用等に積極的に取り組んでいます。
具体的事例
- 放射性廃棄物やCO2などの有害廃棄物の排出・処理の問題を解決できる電子線滅菌設備を導入
- 製造過程の仕上げ洗浄水を粗洗浄にオーバーフローさせながら再利用
- 照明設備のLED化推進によるCO2の排出削減
- ガラス注射器や内視鏡用鉗子をはじめとする再使用可能医療機器の創出
- オゾン破壊係数や地球温暖化係数の低い溶剤への切替えを推進
- 包材の小型化やプラスチック材のリサイクル業者による回収を推進 等
環境負荷低減に向けた各種取組みによって、省エネ法に基づく「事業者クラス分け評価制度」において、当社は2020年度から4年連続でSクラス(省エネ優良事業者)に認定されています。